オークションを通さず業者同士で直接売買することを業販と呼び、そのときの価格帯が業販相場です。AA落札相場とは近い数字でありながら、成り立ちも使いどころも違います。
業販相場とAA落札相場の関係
業販相場は、AA落札相場を土台にして上下します。上に振れる要因と下に振れる要因があります。
上に振れる要因
- オークションに出せば発生する出品料・成約料が不要になる分、売り手が上乗せできる
- 陸送距離が短く、輸送コストが抑えられる
- 探している車がピンポイントで手に入る(探す手間の対価)
- 実車を見て、状態を確認したうえで取引できる
下に振れる要因
- 在庫を早く現金化したい事情がある
- 自社では売りにくい車種で、回転を優先したい
- 継続的な取引関係があり、相互に融通している
つまり業販相場はAA相場の近傍で、双方の事情によって決まる価格です。だからこそ、AA相場という共通の物差しを持っているかどうかで、交渉の立ち位置が変わります。
業販で値付けを外さないための基準
1. AA相場を必ず先に引く
相手から提示された金額が高いのか安いのかは、AA落札相場と比べなければ判断できません。感覚で「まあこんなものか」と応じると、そこで利益が消えます。
2. オークション経由との差額を計算する
同じ車をオークションで手当てした場合、出品料・成約料・陸送費・落札までの手間がどれだけかかるかを概算します。その差額の範囲に収まっていれば、業販価格として合理的です。
3. 状態確認の分を織り込む
業販は実車を確認できるのが利点です。オークションでは評価点と出品票からしか判断できませんが、業販なら下回りや消耗品まで見られます。この確認できる分は価格に反映してよい要素です。逆に、確認せずに引き取るなら、リスク分を差し引いて考えます。
4. 売る側でも同じ計算をする
自社の在庫を業販で流すときも、考え方は同じです。オークションに出した場合の想定落札価格から、出品料・成約料・陸送費・流札リスクを差し引いた金額が下限になります。それを下回るなら、オークションに出したほうが合理的です。
業販相場が分かるツールを使う
1台1台の条件を評価して、適正小売価格・オークション落札予測価格・業販相場価格・買取店買取価格・ディーラー下取査定価格を並べて表示できるサービスがあります。業販の場で「この金額は妥当か」を即座に判断する材料になります。各サービスの詳細は中古車の買取相場・オークション相場がわかる検索ツール比較をご覧ください。
業販は関係性の商売でもある
業販は、価格だけで完結する取引ではありません。急ぎのときに融通してもらえる、状態を正直に伝えてもらえる、といった関係性そのものが価値になります。ただし、その関係性に甘えて相場を確認しなくなると、気づかないうちに損が積み上がります。関係は大事にしつつ、数字は毎回確認するというのが現実的な向き合い方です。
相場ツールの比較はこちら
中古車の買取相場・オークション相場がわかる検索ツール比較では、AA落札相場・買取相場・下取り相場を調べられるツール3社を比較しています。
関連記事
- 中古車オークション相場(AA相場)の調べ方と相場表の読み方
- 中古車買取相場の調べ方|買取相場表・査定相場表の正しい使い方
- 車の下取り相場と買取相場の違い|下取り相場表の見方と使い分け
- 中古車相場推移の見方|相場が上がる時期・下がる時期を読む
- 軽自動車の中古車相場の特徴|買取相場・下取り相場の見極め方
- 10万km・10年落ちの中古車相場はどう決まるか|過走行車の評価
- 中古車相場データベース・相場検索ツールの選び方|比較6つの視点
買取・相場のことは無料で相談できます
相場の調べ方や買取金額の付け方でお困りのことがあれば、こちらのフォームからお気軽にご相談ください。お問合せいただいたお客様には、買取の契約書が印刷できるシステムを3年間無料でご提供しています。
