「車買取相場」「中古車買取相場」で検索すると、車種別の車の買取相場表や中古車査定相場表がたくさん出てきます。参考にはなりますが、その金額をそのまま買取価格として使うと利益が残りません。ここでは買取相場の正しい調べ方と使い方を整理します。
買取相場はどう決まっているか
買取価格は、感覚で決まっているわけではありません。基本の構造はこうです。
買取価格の上限 = 販売できる価格 −(整備費用 + 保証原価 + 車検費用 + 登録関連費用 + 在庫コスト + 目標粗利)
つまり買取相場は、小売価格から逆算した残りです。相場表の数字が先にあるのではなく、自社のコスト構造が先にあります。だから同じ車でも、整備の内製率や在庫回転の速さによって、店ごとに出せる金額が変わります。
「売値の何割」という考え方をしない
「買取相場は売値の何割くらいですか」という質問をよく受けますが、一律の割合はありません。整備コストの重い車両や動きの遅い車種ほど割合は下がりますし、逆に人気で回転の速い車種なら高い割合を出せます。割合ではなく、1台ごとにコストを積み上げて逆算するのが正確です。
買取相場を調べる4つのステップ
ステップ1:車両を正しく特定する
同じ車名でも型式・グレード・駆動方式・ミッション・年改で相場は変わります。車検証で型式・初度登録年月・車台番号を確認し、グレードと主要装備を洗い出します。ここが曖昧なまま相場を引くと、数十万円単位でずれることがあります。
ステップ2:AA落札相場で原価の目安を取る
買取相場の土台になるのは、業者オークションの落札実績です。直近数週間の落札価格を、年式・走行距離・評価点で絞って確認します。詳しい読み方は中古車オークション相場(AA相場)の調べ方と相場表の読み方をご覧ください。
ステップ3:小売価格を決めて逆算する
自社で売る場合の販売価格を、同条件の在庫が実際にいくらで出ていて、どれくらいの期間で消えているかを見ながら決めます。そこから前述のコストを差し引いた金額が買取上限です。
ステップ4:他社水準と突き合わせる
算出した上限を、買取店の買取相場やディーラーの下取り相場と比べます。自社の上限が他社水準を大きく下回るなら成約は難しく、大きく上回るなら仕入れ過多です。複数の相場を並べて初めて、その金額が妥当かどうか判断できます。
買取相場表を使うときの注意点
- 相場表はあくまで参考値。実車のキズ凹み、修復歴、消耗品の状態、車検残、装備の有無で金額は変わる
- 更新頻度を確認する。数か月前のデータでは、モデルチェンジや市場変動に追いつかない
- その相場表が「買取価格」なのか「小売価格」なのか「落札価格」なのかを必ず確認する
- 地域差がある。寒冷地の4WD、都市部のコンパクトなど、需要は地域で違う
調べた相場と成約金額を記録して精度を上げる
相場ツールで調べた金額と、実際に成約した金額を突き合わせて記録しておくと、自社の補正値が見えてきます。「このツールの数字は自店では+◯万円で見る」といった感覚が数字で持てるようになると、査定のスピードも精度も上がります。車両販売システム(車販ソフト)で契約書や車両台帳を管理していれば、この突き合わせを日常業務のなかで積み上げられます。
相場ツールの比較はこちら
中古車の買取相場・オークション相場がわかる検索ツール比較では、AA落札相場・買取相場・下取り相場を調べられるツール3社を比較しています。
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